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就活中大学生必見!「日常会話」レベルの英語力の定義は?

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2019年を迎え大学生は就職活動を意識する時期になってきました。

 

そんな就職活動中によく話題に上がることといえば「英語力」ですね。TOEICの点数であったり留学の経験であったり、英語力を重視する企業は多いです。

 

しかし、一体自分の英語力は

 

(ビジネスレベルなのだろうか…?それとも日常会話レベル…?)

 

と疑問に思ったことはありませんか?

 

私自身、これまで人並みに英語の学習を続けてきていわゆる「英語ができない人達」の口から次のようなことをたくさん聞いてきました。

 

日常会話くらいの英語力でいいから欲しいよね〜!」

「じゃあやっぱり◯◯君(私)は日常会話くらい余裕??」

「英語でも日常会話くらいだったら難しくないよね?」

 

その度に私は思いました。

 

(一体「日常会話」とはどの程度の英語力なのか…?)

 

と…。

 

というわけでこの記事では「日常会話レベルの英語力」について掘り下げてみたいと思います!

 

 

 

そもそも「日常会話」の定義は?

ウェブリオでは「日常会話」は次のように定義されています。

 

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なんだか、「なんでもない時」、「普段の生活」といったワードが引っかかります。まだまだ抽象的ですね。つかめません。

次に英語で"Daily Conversation"と検索してみました。

 

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グーグルの検索結果画面

 

検索結果の動画や出された記事から英語で「日常会話」と検索するだけで英語学習者用のウェブサイトが表示されることがわかりました。つまり、それだけ「日常会話レベルの英語力」を求めている人が多いということです。

 

試しに一番上に出てきたウェブサイトを開いてみます。

少し下にスクロールしてみると…英語のレッスンがトピック別に出てきました!

 

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出典:basic english speaking

 

日常会話といえどかなりトピックの量があります。「日常会話レベルなんて余裕だよねー」と言っていた人達の泣き顔が想像できます。

 

そのトピックは「家族」、「レストラン」、「旅行」といった比較的頻繁に話題となる出来事から「広告」や「法」、「手作りの道具」(いや、そんなに日常で話さないだろう…)と感じるものまで様々です。

 

「これ全然ビギナー向けじゃなくね」と思いながらウェブサイトの最初の部分を読んでみると「日常会話レベル」の手がかりになりそうな記述を発見しました!

 

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出典:basic english speaking

 

<適当翻訳>

「まず、日常会話で頻繁に使用される基本的な文法構造や文章のパターン、一般的な表現やフレーズ、イディオムを学ぶ必要があります。」

つまり、このアメリカ人による英語学習者のためのウェブサイトでは日常会話レベルの英語力に到達するためにはまず、英語の基礎が出来てなければならない、としています。

 

また、こちらのウェブサイトでは「英語で会話を始める(続ける)125の方法」というタイトルで英語での日常会話フレーズが紹介されています。

 

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出典:fluent in 3 months

 

さすがに、この記事で125全ての方法をカバーするわけにはいかないのでさらっと内容を見てみました。

 

すると、あることに気づきました。

 

日常会話、とはそもそも人とある程度自然に話せている状態のことを指しているんです。何か質問をして、それを理解しても受け答えが単調でそれ以上会話が続かないならそれは日常会話が成立しているとはいえません。

 

上のウェブサイトではその点に注目し

 

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出典:fluent in 3 months

 

と具体的に会話を自然に続ける方法が書かれています。普通に日本語でも役に立つレベルです。素晴らしい。

 

ここまで調べてみた感じだと、「日常会話レベルの英語力」は「多くのトピックについて浅く会話が続けられる英語力」と言った感じになりそうです。

 

みんなの「日常会話レベルの英語力」に対する意見は?

ここまでは私が簡単にリサーチしてみて日常会話レベルを定義してみました。

では他の人は「日常会話レベルの英語力」をどれくらいの英語力をみているのでしょうか?

 

意見① 生きていくのに必要な最低限のレベル

意見② 普段日本語で話していることを英語でできるレベル

この二つの意見はオンライン英会話スクールABCアカデミーさんから貰ってきました。

 

www.abc-academy.jp

 

しかし、個人的な意見では「生きていくのに必要最低限なレベル」は普通の多くの人が想像する「日常」ではないと思います。極端な話、英語が全く出来なくてもお金さえあれば英語圏で買い物くらい出来ちゃうからです。

 

かといって「普段日本語で話していることを英語でできるレベル」もレベルが一気に上がりすぎてかなり難しいように感じます。私たち日本人が普段母語で話している会話には日本語教科書に載っていない表現が山ほどあります。これはネイティブレベルでしょう。

 

意見③ TOEIC470点以上730点未満

これは留学コラムby留学ドットコムさんの意見です。というかTOEICの主催団体の意見です。

 

www.ausbiznet.com

 

 TOEICの点数別に分類した英語力は以下の表のように定義されています。

 

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出典:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

 

確かに470点以上から日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる、とされています。

 

しかし、私、TOEICは900点以上ですが正直業務を英語でスムーズにできる自信は全くと言っていいほどありません(笑)。せいぜい、言ってること理解できるくらいだと思います。

 

それに470から730って幅めちゃくちゃ広いです。500点の人と700点の人だとかなり英語力に差があると思います。

 

意見④ 個人の感覚

こちらはヤフー知恵袋の匿名さんの意見です。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

「客観的な基準がないので、個人の感覚で判断するしかありません。」

その通り過ぎます。そうなんです。客観的な基準がないんです。

 

しかしその言葉で片付けてしまうとこの記事の意味がなくなってしまうのでこちらは静かに否定しておきます。この記事で日常会話の客観的な基準を作りたいんです…。

 

日常会話レベルを「日本語」考えてみる

想像してみてください。あなたは日本で生まれ日本で育ち日本語を大変流暢に喋ります。そんなあなたの家に遠く離れた国の学生がホームステイにやってきました。話によると彼は数年間日本語を勉強しているそう。

 

あなたは彼と日本語で会話を試みます。

さて、彼がどの程度流暢に日本語を話せばあなたは「日常会話レベル」と思うでしょうか?

 

正直、この質問は日本人が日本語学習者に対して「日本語お上手ですね〜!」と言い過ぎなのもあるので英語とは少し事情が違いますが、なんとなく日常会話レベルの定義には役立つ気がしました。

 

ちなみに私は、彼が私の質問に対して不自然な間が無く比較的素早く返答ができ、彼も私に対して質問でき、私の話にそれなりに正しいリアクションが日本語で取れていれば「十分に日常会話レベル」に到達していると判断します。

 

ここで一つ気づいんですけど、「日常会話レベル」ってそもそもネイティブと同レベルに「日常会話」が出来ないとダメなんでしょうか。いや、そんなこと言ってたら言語学習者は絶対日常会話レベルに到達できませんね。難しい。

 

なんだか、語彙力や文法は大前提として適切なフレーズ、リアクション、コミュニケーション能力を兼ね備えている必要があるように感じてきました。

 

ネイティブ同士の日常会話を聞いてみる

次はネイティブスピーカー同士の日常会話をユーチューブで探してみました。

まずは「daily conversation in English」で検索。

 

www.youtube.com

 

みるからに英語学習者専用と言ったタイトルとサムネイルです。内容はかなりベーシックでスピードも遅いです。アメリカに滞在したことがありますがこんな風に話すネイティブスピーカー、一人もいませんでした。(理想はこれですが…。)

 

次はこちら。

 

www.youtube.com

 

日本人のほとんどがアメリカ英語を学習するので、ここで急にイギリス英語を出すのもおかしいかもしれませんが、個人的にはこの動画が一番「日常会話レベル」の英語といった印象でした。

 

やはり英語学習者用の動画なので発音は比較的鮮明でゆっくり喋ります。しかし、これくらい理解できればおそらくある程度会話は楽しめるでしょう。多分…。

 

次は英語学習者用じゃない動画から取ってきました。

 

www.youtube.com

 

この人、普通のネイティブスピーカーより早くしゃべっている気がしますが、内容はエクササイズについてなので日常会話的なトピックといえばトピックです。

 

やはり動画を撮って面白おかしくするためにかなり編集はされているしおそらく台本も構えられていると思いますが、この人の英語を8割から9割程度理解できてそれぞれ動画を見ながら英語でリアクションできたら日常会話レベルだと思います。

 

ここまで三つの動画を見ました。

さて、あなたはどの動画が「日常会話レベル」だと思いますか?

 

<まとめ>日常会話に必要な英語力とは…?

結局、いわゆる「日常会話」に必要な英語力はどの程度なのでしょうか?

ここまでのリサーチで私なりに客観的な基準をまとめてみました。

  • 中学校英語の文法は完全に理解している
  • 高校英語の文法は7割程度理解している(順番でいえば仮定法、疑問詞位まで)
  • 単語は高校英語位あれば十分
  • そもそものコミュニケーション能力がある
  • TOEICは最低600点以上(ある程度ネイティブが自然と感じるレベル)
  • リアクションするためのフレーズを十分な数習得している

 

こうしてみてみると「日常会話」といえど結構ハードルが高い気がしてきました!

と同時に、「あ、自分は日常会話レベルあるな」と感じて安心もしちゃっています。

 

これから英語の勉強を始めるという方は日常会話レベルを目標にするのでは無くまずは中学英語を完璧にするところから初めてみるのがおすすめですね!

順番でいうと次のような感じです。

 

中学英語 → 高校英語 → TOEIC600点 → 自然な英語表現を身につける

→ 実際にコミュニケーションをとってみる → 「日常会話レベル」

 

なので就職活動をしている大学生はTOEICが600点以上あってネイティブの人と完璧では無いものの英語でコミュニケーションが取れると言うなら、十分に日常会話レベルの英語でしょう!