【心理学】孤独を感じている大学生がするべきこと3つ|孤独を放置するととんでもないことに…
大学生になってから初めて強い孤独を感じたと言う人は多いのではないでしょうか?私も大学進学後が初めての一人暮らしだったので、それまでに感じたことのないような孤独を感じることがありました。
孤独が体に及ぼす悪影響はストレスホルモンの増加、高血圧、体重増加などたくさんあります。その症状は喫煙に匹敵するとも言われています。
一人暮らししているから孤独というわけではありませんが、日本では現在単身世帯の割合が30%を上回っていて孤独が深刻な問題になりつつあります。
そこで、この記事では大学生が孤独を感じた時の症状と、その対処方法について説明していきたいと思います!
- 症状1:全ての物事をネガティブに捉えるようになる
- 症状2:孤独を呼び寄せてしまう
- 症状3:対人スキルが低下する
- 対処法1:ネガティブフィルターを外す
- 対処法2:自分のマイナスな行動に気づく
- 対処法3:出会いの機会を増やす
- まとめ
症状1:全ての物事をネガティブに捉えるようになる
ある実験では過去に孤独に感じた経験を思い出すだけで不安や緊張が増して、物事を否定的に捉える傾向が強まりました。
そうなると、ポジティブな言葉さえ疑ってかかるようになります。なんでも否定的に捉えてしまうので他人にも厳しくなり余計、孤独のループから抜け出せなくなってしまいます。
私は大学に上がったばかり、1回生の時誰も友達がいなくてどんどん孤独から抜け出せなくなっていました。
新しく始めたアルバイト先では先輩が可愛がってくれたのですが、それを素直に受け止められず、この人達は自分を利用したいんだと決めつけていました。
症状2:孤独を呼び寄せてしまう
人はだいたい新しい環境に投げ込まれても1年あればすっかり慣れてしまうことがほとんどです。
しかし、その1年の間で孤独が大きくなりすぎると時間では解決できなくなってしまいます。なぜなら孤独には自己成就的な性質があるからです。
孤独のループから抜け出せなくなるとネガティブな考えに囚われてしまい、傷つきたくないと言う思いから人を避けるようになります。そして人を避けるとより孤独になり、自信を失くしさらに抜け出すのが短くなります。
私も1年生の時、数人友達はできましたが、2年生になった時にはすでに孤独の感情がかなり大きくなっていました。
その頃、半年間だけの学生ボランティアに参加したのですが、やけに人を警戒してしまい溶け込むのに長い時間がかかりました。
症状3:対人スキルが低下する
孤独になり人と接する機会が減ると人とのコミュニケーションが徐々に苦手になっていきます。対人スキルも体の筋肉のようなもので鍛えていないと衰えてしまうからです。
対人スキルが低くなると相手の気持ちが理解できなくなり、分かったつもりで行動しても的外れに終わる可能性が高まります。
私は、2年生の時に参加した学生ボランティア団体のおかげでコミュニケーションスキルの筋肉は鍛えられたのですが、やっぱり長期休暇後は対人スキルの衰えを感じることが多かったです。
大学生の全員が定期的に会えるような気の合う友人を大学ですぐに作れるわけではありません。春休み、夏休みの間にアルバイト以外で人と話していないと久しぶりに友人と会った時、ぎこちなくなってしまいます。
それでは、ここからこれまでに説明した孤独の3つの症状に上手に対応する方法を紹介していきます!
対処法1:ネガティブフィルターを外す
まず、一つ目の対処法を説明するまえに、孤独に関して覚えておかないといけないことがあります。それは、孤独は「一時的」だということです。
孤独に感じている人はそう言われても、一生死ぬまで孤独だと思っているのでなかなか受け止められません。ですが上手に対処すれば一時的な症状で終わらせることが可能です。
孤独を感じ始めたらまずは、自分の考えを邪魔しているネガティブなフィルターを外す努力が必要です。
まず初めに何か人に会う用事があって不安を感じている時は、良い結果を想像するようにしましょう。少し胡散臭く聞こえるかもしれませんが、良い結果をイメージすることは実際に練習することと同程度の効果があることが証明されています。
そして周囲の人を見て「なんで自分だけ…」と孤独に感じてしまった時は、その考えもフィルターがかかっていることを意識して下さい。孤独に感じているから「自分だけ孤独」という考えが強化されています。
ネガティブフィルターを外すためには、実際に人と楽しい経験をするのが有効です。大学生ならSNSを使っている人も多いと思うので、下の手順でアクションを起こしてみましょう。
- SNSの連絡先の中から仲のいい人を書き出しリスト化する
- その中で一緒にいて楽しい人を順番に並べる
- リストの上から1週間に1人は連絡する
孤独な人は他人からの連絡がないと余計孤独に感じてしまい、自分から連絡するという積極的な行為を避けがちになってしまいます。
自分からラインを送ってみたりすると、思った以上にいい返事が返ってくることが多いので、そこを孤独から抜け出すきっかけにしましょう!
対処法2:自分のマイナスな行動に気づく
人は一度孤独を感じ始めると、孤独の沼にずぶずぶと入り込むのが怖くなり、なおさら拒絶を恐れて行動が起こせなくなってしまう、もしくは行動が不自然になってしまいます。
大学生になると飲み会だったりアルバイトだったりこれまでになかった人付き合いが一気に増えますよね。その集まりの中で自分が不自然に感じた行動はその度に書き留めておくようにしましょう。
飲み会で、仲間はずれにされるのが怖くてかえって消極的になってしまい孤立してしまったとか、がいい例です。あとで振り返ってみれば喋らないという行動が孤独を加速させたことがより明らかになります。
そんな自分の行動パターンに気づくためには以下のことをしてみてください。
- 自分が思うマイナスだった行動を書 き出す。(例:浮くのが怖くて飲み会を断った、気が乗らなくて友人の誕生日を祝わなかった、一緒にいる時に相手に質問をしなかった)
- 書き出した行動パターンを覚える。
- 次回、同じような状況になった時、その行動パターンを思い出して行動する。
対処法3:出会いの機会を増やす
孤独の問題は考え方も大きな影響を及ぼしますが、やっぱり実際に人に会って楽しい経験をしない限り根本的な解決は難しいです。
そのためにも、大学生はそのステータスを利用してどんどん新しい人と出会える場所を開拓していきましょう!
興味のあったサークルに入ってみたり、地域ボランティアに参加してみて下さい。もしもう3、4回生で難しいという人は思い切って新しいアルバイトを始めたり、ネットで同じ趣味の人を募ってもいいでしょう!
大学は生徒数がかなり大きくなりますが、それでも自分とぴったり会う人と確実に出会えるわけではありません。気の知れた友人とは、何かアクティビティをしていなくても一緒にいるだけでストレスが解消されることがわかっています。
孤独から抜け出すためには出会いの場を増やすのが有効です。例え、ぴったり気の合う人が見つからなくてもグループで何かするだけでストレスの発散につながります。
まとめ
いかがでしたか?最後にここまで紹介した孤独の症状と対処法を簡単にまとめておきます。
<症状>
- 全ての物事を否定的に捉えるようになる
- 孤独の自己成就的な性質によって余計孤独になり、抜け出せなくなる
- 対人スキルが衰え、行動、言動が不自然になる
<対処法>
- 友人に連絡し遊んでネガティブフィルター外す
- 自分の人間関係にマイナスな行動、言動を書きどめ、次回思い出す
- 大学やSNSを活用して出会いの場を増やす
大学生で初めて孤独を経験した人にとって、孤独感を克服するのはかなりむずかしいかもしれません。
ですが、毎日コツコツ練習していれば体の筋肉と同じように徐々に孤独の症状もマシになってきます。私は今でも時々孤独を感じることがありますが、1年生の時よりは積極的に人に連絡出来るようになりました。
努力次第ではポジティブフィルターをかけることができます。頑張りましょう!