留学後に英語を忘れないための勉強法を4つ解説!留学後に英語力を上げる方法も! | Life Info Nerd
留学して外国で英語を勉強し、ついに日本に帰国!
そんな時に誰もが不安に思うのが「帰国後の英語力」ですよね。私も1年のアメリカ留学を終えて日本に降り立った時は、日本語を使うのが嫌でしょうがなかったです。
しかし、来月で帰国してから1年となる私ですが、今でも留学当時と同じくらい、いやもしかしたら留学時より英語ができるかもしれません!
そこで、この記事では留学後に「英語力を維持、あわよくば向上する方法」を4つ紹介したいと思います!
どういう風に人の記憶はなくなるのか?
それでは、具体的な英語力キープの方法を紹介する前に、人の記憶はどういう風に薄れていくのか解説したいと思います。
「忘却曲線」という言葉を聞いたことはありますか?
忘却曲線はドイツの心理学者エビングハウスが1885年に出版した書籍「記憶について」で、紹介した曲線のことです。
研究では、無意味な音節を覚えさせて日が経過するごとにどの程度覚えているのか調べるという方法が用いられました。
そして、その結果によると人は学習の6日後には65%、1ヶ月後には79%もの情報を忘れるようです。
英語も同じように忘れてしまうのか?
この話を聞いて不安になった人は一旦安心して大丈夫です。なぜならこの実験で用いられた音節は「無意味」なものだったからです。
英語の学習を含め、日常生活でも無意味な音節や数字を覚える機会はほとんどありません。
英語を覚える時、私たちは基本的にその背景や意味も一緒に覚えています。だから、忘却曲線については心配しなくても大丈夫です!
たった数分の復習で記憶の低下が防げる!
もう一つ、学習と記憶に関する研究でカナダのウォータールー大学がおこなったものがあります。この研究の結果では、学習後の
- 24時間以内に10分間の復習
- 1週間以内に5分間の復習
- 1ヶ月以内に2-4分間の復習
を行うだけで、学習した記憶は100%元に戻るとしています。
つまり、留学中に学習した英語は日々復習をするだけで十分元に戻すことは可能なのです。
英語は聞けば聞くほどすぐ思い出せる
アメリカの科学誌「ディスカバー」の記事で、モントリオールにあるマギル大学の神経言語学者パラディスは「単語を何度も認識する場合、回数を重ねるほど脳の単語へのアクセスに必要な神経刺激は少なくなる」と言っています。
つまり、留学中に学んだ英語に何回も触れれば触れるほど、思い出しやすくなるのです。
では、どうすれば留学後の英語力をキープできる?
ここまで記憶について調べてみると、英語の学習、維持にはインプットが大事だということがわかりました。
アメリカの言語学者であるクラッシェンも「言語能力の向上に役立つのは実際に発音される言語インプットと書かれた言語インプットのみ」としています。
それでは、これらのことを踏まえて私が留学後1年間おこなってきた英語力維持の方法を紹介していきます!
英語力維持の方法1:ポッドキャスト
英語をインプットするのに、私が思う一番の方法は「ポッドキャスト」です!
ポッドキャストはアイフォンで初めて使われ始めたインターネットラジオアプリのことで、スマホを持っている人ならアンドロイドでも聞くことができます。
手軽に聞いて、英語の聞き流しができる
ポッドキャストのおすすめポイントはその「手軽さ」です。
アイフォンを持っている人だったら、最初からアプリが入っているので何も準備はいりません。アンドロイドの人もスポーティファイかグーグルポッドキャストをダウンロードすれば、すぐにラジオを聞くことができます。
音声データのみなので、ワイファイがなくてもすぐにダウンロードできますし、通信の容量も無駄になりません。
一つ一つのエピソードも長さがあり、通勤中や何か他の作業をしている時に聞き流しで英語を学ぶことができます。
ポッドキャストは無料なのに質がいい!
ポッドキャストは完全無料で聴き放題です!
それに、日本ではあまり普及していないポッドキャストですが海外ではかなりポピュラーで、英語のポッドキャストは大量に見つかります。
海外で競争が激しい分、それぞれのポッドキャストの質も高く、私たちリスナーとしては嬉しい限りです。
ポッドキャストでの英語学習については下の記事を参考にしてみてください。
おすすめポッドキャスト!
私が英語学習におすすめするポッドキャストをいくつか紹介します!
- All Ears English:英語力にまだ自信がないという人におすすめの英語学習者用ポッドキャスト。アメリカ英語でスピードもゆっくりなので誰でも楽しめます。
- ABC World News Tonight:アメリカABCニュースのラジオです。時事情報を世界中、幅広くカバーしているので勉強にもなります。
- Wait Wait Don't Tell Me!:アメリカのNPRが放送しているパネルショー形式のラジオです。テレビ番組のようになっているのでクスっと笑えます。
- GaryVee Audio Experience:マーケティング会社のCEOを務めるギャリーのポッドキャスト。汚い言葉を多用するので、アメリカの雰囲気が恋しくなった時はこれです。
- Impact Theory:アメリカの起業家トムがゲストにインタビューするラジオ。英語も聞き取りやすく、やる気が出る内容になっています。
英語力維持の方法2:Youtube
次に紹介するのはおなじみのユーチューブです!
よく英語学習の方法としておすすめされるユーチューブですが、留学後の英語力維持にも効果抜群です。
ユーチューブは英語が聞き取りやすい
私は個人的に英語学習のために洋画や海外ドラマを見ることをオススメしていません。
理由は、ドラマや英語で使われる表現はスラングが多いし、ノンネイティブの私たちが中途半端な英語力で使っても不自然に聞こえる場合が多いからです。
それに、相当の英語力がないとドラマや映画は完全に理解できません。
それに対してユーチューブはカメラに対して話しかけていることが多く、視聴者に聞こえやすいようハキハキと喋っていることが多いです。
つまり、ユーチューバーの英語は、私たちノンネイティブが喋るべき英語なので、とても参考になります。
ユーチューバーを集中的に見て英語を真似する!
ユーチューブもポッドキャストと同じで英語を聞くインプットの学習ですが、スピーキングを伸ばしたい人にはとくにおすすめできます。
というのも、ポッドキャストは聞き流すことが多いのに対して、ユーチューブは映像があるので集中して見ることが多いからです。
なので、ユーチューブで英語を勉強する時はなるべく少数のユーチューバーの動画を集中的に見るようにしましょう。
継続して毎日見ていると、久しぶりに英語を喋った時にその人の喋り方がうつっていることがあります。私はこの方法で、スピーキング力を伸ばすことができました。
ユーチューブでの英語学習について詳しくは下の記事を参考にしてください。
おすすめユーチューバー
正直、英語圏のユーチューバーであれば誰でも楽しく見れる人でいいと思うので、ここでは個人的に好きなユーチューバーを紹介しておきます!
- Peter Mckinnon:カナダ出身のフィルムメーカー。動画の更新回数が多く人柄も素敵です。カナダ英語で綺麗なので英語学習にもおすすめ。
- Matt D'Avella:ロサンゼルス在住の同じくフィルムメーカー。自己啓発系の内容が多く、映像も綺麗。英語もゆっくりとして聞き取りやすいです。
- Chris Heria:マイアミ在住のCalisthenisの選手。悪そうな英語を喋るので憧れ。喋るパートはあまり多くありませんが、好きな人はきっと好きです。
英語力維持の方法3:洋書
洋書はポッドキャスト、Youtubeと違って書かれた英語を読むインプットになります。
私は洋書を継続的に読むことで、リーディング力、語彙力を維持してきました。
キンドルで手軽に読んで語彙力の増強
洋書はかなり分厚いものが多く、持ち運びに不便、それにわからない単語もすぐに調べられませんでした。
その全てを解決してくれるのがキンドルです。
辞書が内蔵されているので単語の意味もすぐに調べることができます。
キンドルさえあれば留学後でも、さらに語彙力を増強することは不可能じゃありません!
キンドルでの英語学習については以前記事を書いたのでぜひチェックしてください。
英語の新しい表現に出会える
ユーチューブやポッドキャストは音声なのでわからないところや新しい表現をわざわざ拾うのが難しいです。
それに比べて洋書は書き込んだり、ハイライトしておくことでいつでも振り返ることができます。
本の内容を楽しみたいだけなら何冊も洋書を読むのがオススメですが、英語学習のためなら同じ洋書を何度か読み直すことをおすすめします。
そうやって、新しい表現に何度も触れることで自然と出てくるレベルまで持っていくことができるからです。
オススメの洋書
それでは、私の読んだオススメの洋書を紹介しておきます!
英語力を維持する方法4:最頻出英単語100を暗記
最後に紹介するのは「英語の会話でよく使われる英単語トップ100の発音を練習する」という方法です!
私は留学から帰国して、この発音練習をほぼ毎日欠かさずやっています。正直、これのおかげで日本にいながら英語力を伸ばすことができました。
レイチェルの動画を見て100単語練習
ユーチューブに英語学習者用の「Rachel's English」というチャンネルがあります。
英語を勉強してきた人なら一度はユーチューブで目にしたことはあるはずです。チャンネルでは、アメリカ人の彼女が英語の発音や、日常会話でネイティブが使う表現を解説してくれます。
その動画の中で「100 Most Common Words English」というシリーズがあります。この動画を見て、英語でよく使われる単語トップ100を丸暗記しましょう!
なぜ最頻出単語100を覚えるのが大事なのか?
英語という言語の中で最もよく使われている単語ばかりなので、中学一年生で習うような単語ばかりが紹介されています。
しかし、大事なのはその意味ではなく、その発音にあります。
実は、これらの単語は簡単なうえ、会話でよく使われるゆえに発音が省略されがちです。そして、その省略された発音を聞き取れないことがリスニングスキルを一歩上に押し上げることを阻みます。
リスニング力をあげて、もっと英語をナチュラルに話したいという人にとって練習しないすべはありません!
単語と例文をまとめてひたすら発音練習!
では、どういう風に練習すればいいのでしょうか。
私のオススメは、全ての動画を見てノートなどに内容をまとめることです。その時に、きちんと単語と例文もメモしておきましょう。
動画自体は全部で10本あり、全部真面目に見ていると2時間はかかってしまいます。毎日、そんなに時間が取れる人は多くないので、簡単に発音練習ができるようどこかにまとめておこう、というのが私の考えです。
この方法で毎朝5分くらいで100単語を復習しています。もう半年近くしているので、例文も暗唱できるくらいになりました!
まとめ
いかがでしたか?留学後に英語力を維持する方法が意外と多くて驚いた人も多いと思います。
それでは、最後にここまで紹介した方法を簡単にまとめておきます。
- ポッドキャスト:手軽なうえ、無料なのでどこでも英語の聞き流し学習ができる。
- ユーチューブ:同じ人の動画を見続けること、その人の喋り方を吸収することができる。
- 洋書:語彙力をさらに強化でき、新しい表現も覚えて知的な英語を使えるようになる。
- 頻出英単語100暗記:まだスピーキング、リスニングに苦手意識がある人はこの練習でスキルを伸ばせる。
長期留学に行っていた人なら、帰ってきてから文法書や単語帳を開いて勉強するという機会はほとんどないと思います。
だからこそ、ポッドキャストや洋書を使って楽しく学習しながら、英語力をキープしましょう!それでは!