【大学生は本を読むべき?】大学生は別にそんな読書しなくたって良い
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とかで検索すると信じられないくらい多くの人が大学生に本を読むように勧めています。しかし、結局のところそんなに本を読むのは大事なのでしょうか?はたまた、本ばかり読んで知識を詰め込んでいて大丈夫なのでしょうか?
中には、本を読みたくない活字アレルギーの大学生だっているはずです。
実は、私は去年の春からこれまでにかけて100冊近くの本を読み、読書を習慣化してきました。1番多い日には1日で2冊読破した時もありました。そして、思ったことがあります。大学生、別にそんなに読書しなくても大丈夫です。
なぜなら、読書ばかりでインプットしていてもアウトプットしてその知識を活用しない限り自分の身にはつかないからです。
この記事では、私が約100冊読書して感じたインプットすることの無意味さ、読書しすぎるデメリット、大学生は読書とどう付き合うべきなのか、説明していきます。この記事を読むことでより読書家になることができます。
読書でインプットばかりしても身につかない
結論から言うと、読書ばかりしても行動しない限り何も身につくことはありません。知識は右から左に流れていくだけです。まして、大事だと思った箇所を読み返さず1回きりというならなおさらです。
なぜなら、私もそれなりに多くの本を短い期間で読みましたが「読書」以外のことは何もしていませんでした。人の脳は「本の中にある知識を読むだけで自分の頭の中にある知識」と勘違いするようにできているそうです。
そのせいなのか、本を読んだだけで人が変わったような、賢くなったような気分になっていました。
実際に読んでいた本はビジネス書や政治経済関係のものが多かったのですが、特にこれといって復習もせずいわゆる流し読みをしていました。ビジネス関係の自己啓発書は普段の自分の行動があってこそ成立するものです。社会人ですらない大学生の私が読んだところで知識として獲得できる部分はあっても生活に活かせる部分はありませんでした。
実際の生活で行動して失敗した後に、本を読んで教訓を得る、きちんと「こうすればよかったのかあ」と実感することが大事です。そしてそのインプットを次の行動、アウトプットに移しましょう。これが読書をする意義です。
右から左に流れる内容の本を100冊読むよりも、行動に移せる内容のある本を1冊読んでアウトプットした方がずっといいです。量より圧倒的に質です。
人のことを評価する頭でっかちになる
これは最近私が感じた読書ばかりするデメリット堂々の第1位です。
少し意識の高いビジネス書や自己啓発書、政治関係の本ばかり読んでいた私は本当にただ「意識高い系大学生」でした。その本の内容自体を吸収して楽しむのではなく、読書という行為が格好いいと思って本を読んでいました。
そうすると、何が起こるか…。本を読んでいるだけで何の知識も身についてないのに「俺は何十冊も読んでいるから賢いはずだ」という勝手な理由から人のことを評価し始めるようになりました。読書以外の経験は無いのに、どんなトピックも我が物顔で語り始めるようになり、一歩引いて自分を見ることができていませんでした。
実際、本ばかり読んでいるよ何かに対する批判や反論を目にすることが多くなります。ロジカルに考えられるようになるのは悪いことではありませんが、人は論理だけじゃ絶対に動かないし、冷たい人間にもなってしまいます。
例えば、ブログを始める前、「ブログで生計を立てるなんて現実的じゃ無い」とか「そんなの飽和状態だ」みたいにやったこともないくせに物書きを頑張っている人たちを批判的に見ていました。
ですが、結局やらないとわからないんです。なにも。今、誰にも見られていないこのブログですが、純粋に下手くそながらも文章を書くことも楽しみながら続けています。このアクセスが無くて、下手くそな文章を書く時間を経て、知識しかない頭でっかちだった自分が恥ずかしく思います。
頭でっかちになりたくない!と思うなら少し読書の量を減らしてみて実際に何か行動に移して見るのが一番です。アウトプットしましょう!
大学生は読書とどう付き合うべきか
ここまで私が感じた読書のデメリットについて説明しましたが、もちろん読書自体はきちんとすれば決して悪いことではありません。まして、アカデミックな分野を研究している人にとって読書は避けられるものではありませんよね。
私の意見では週1冊がベストかなと思います。一見、少ないようにも思えますが1ヶ月4−5冊、1年間で50冊は読破することができます。
そして本を選ぶときは実生活に活かせる内容の本を選ぶようにしましょう(もちろん授業や課題に必要な本はきちんと読んでください)。大学生だったら、文章力を上げる本だったり、コミュニケーションに関する本だったり、はたまたアウトプットに関する本でもいいでしょう。
とにかく、行動を促してくれる本に出会うように心がけましょう。
私がおすすめする本
ここまで、読書について悪く言っておいて本をお勧めするのにはなんだか罪悪感がありますが、これまで読んだ本の中で行動を促してくれた本、もしくは大学生でも実践ができた、という本を紹介します。
学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まずはアウトプット大全です。去年はかなり話題になりましたよね。
名前の通り、日々のアウトプットの大切さやその方法について辞書みたいに書かれていてすぐに実践できる内容のものが多かったです。これは、若干頭でっかちになっている自分に気づき始めた時に手にした本だったのでその効果は絶大でした。
- 作者: ハイディグラントハルヴァ―ソン,Heidi Grant Halvorson,高橋由紀子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらはアメリカの心理学者による第一印象とその変え方に関する本です。個人的に心理学の本はすぐに実行できる内容が多く、普段、人と触れ合う中で意識できるのでおすすめです。
アルバイト先やサークル内で良い印象を持たれたい、という大学生は必読です。
いきなり、すごく真面目な本になります。内容は結構アカデミックです。落合さんってものすごく頭の良い方だと思うのですが、私みたいな一般大学生でも簡単に理解できるくらいの文章レベルに落とせる珍しい人です。
正直、かなり真面目な大学生でない限りほとんどの内容は実生活で役に立たないのですが、落合さんの「ポジションを取るまで誰も批判するな」という言葉に私は動かされました。私は本を読むだけで何のポジションもなかったのに批判ばかりしているということに気付かされた一冊です。
まとめ
では、ここまで説明してきた内容をまとめてみます。
- 本に書かれていることは自分の知識ではない
- 本を読みすぎると口で批判ばかりするようになる
- 結局、行動してアウトプットしないと読書は役に立たない
- おすすめは週1冊、月4冊程度の読書
本を適度に読むことはストレス解消やリラックスにもつながるしメリットが多いのも事実です。何でもやりすぎは禁物ということですね。もし、あなたが今、大学生だし読書をしなきゃ!と焦っているならゆっくり初めて、内容をきちんと消化することを意識しましょう。
ただ、数ヶ月前の私みたいな頭でっかちの批評家気取り大学生にはならないでください!