アトピー持ち大学生|飲食店を辞める理由と気をつけること
アトピー持ちなのに飲食店でのバイトを始めてしまった…。
焼肉居酒屋で人生初のアルバイトを始めて半年ほど経過した時ふと思いました。
飲食店のバイトめちゃめちゃ辛い…。
私はアトピーを持ちながらも、なんとか同じ焼肉店で2年以上働きました。アトピーは部分的に悪化したし、何も誇れることではありません。今思えば、辞めるべきでした。
そこで、今回の記事では「アトピー持ち大学生が飲食店をやめるべき理由」、「飲食店で働く時に気をつけること」について解説していきます。
- アルコール消毒は最大の敵
- 食器洗いが多い
- 飲食店は刺激物だらけ
- アトピーの人は飲食店を辞めよう
- ステップ1:まずは客としてお店に行く
- ステップ2:アルバイト面接で聞いてみる
- ステップ3:バイトを始めたら周りに伝える
- ステップ4:エプロンに保湿剤や軟膏を入れる
- まとめ
アルコール消毒は最大の敵
飲食店でアルバイトをしていると必ずと言っていいほどアルコールで机を拭きます。というか、アルコールでなんでも拭きます。
アルコールがかかって、肌が乾燥してかゆみが増した経験がある人は多いと思います。
実は、アルコールは揮発性(蒸発しやすい性質のこと)なので肌にかかるとそのまま水分を奪い取ってしまいます。肌が弱い乾燥肌の人にとって肌の保湿は最重要事項です。
お店が忙しいほど、アルコールで素早く掃除しなければならず、手にかかる可能性も高くなります。保湿する時間もなくなるので手が痒くて我慢できない、なんてこともざらでした。
食器洗いが多い
飲食店で働く人にとって避けては通れない道ですが、アトピー持ちの人はなるべく食器を洗わないようにしましょう。
食器洗いが肌に悪い理由は洗剤に含まれる界面活性剤という成分が原因です。界面活性剤は水と油をうまく混ぜ合わせる効果があります。それにより、食器の油汚れがスッキリ取れるという仕組みですね。
では、これがどう肌に悪いのかというと、肌の保湿に役立っている皮脂まで洗い流してしまい、乾燥肌を促進してしまいます。
刺激が弱い洗剤などもありますが、食器洗いと界面活性剤は切っても切れない関係なのでアトピー持ちの人は食器洗いを避けましょう。
飲食店は刺激物だらけ
当たり前ですが、飲食店は調味料や食材、一般家庭では見かけない特殊な洗剤が置かれていることが多いです。アルバイトをしているとそれらの調味料に素手で触れ
そんなに忙しくない店舗ならすぐに手を拭くか洗えば済む話ですが、繁忙店になるとなかなか丁寧に優しく手を洗う時間は確保できません。
私の働いていた焼肉店はかなり忙しく、満席になってしまうとアトピーのことを考えている暇すらありませんでした。というのも、気にしてしまうと他のバイトたちに迷惑がかかってしまうからです。
アトピーの人は飲食店を辞めよう
実は、ここまで言っておきながら私はいまだに飲食店でバイトをしています。
ですが、もう繁忙焼肉店ではなくかなりお客さんの少ないラーメン屋なので、余裕を持ってできています。
そこで、ここからはアトピー持ち大学生が飲食店でバイトするときに気をつけることを、手順ごとに説明していきます。
ステップ1:まずは客としてお店に行く
客としてお店に行くことで気を使わずに店内を観察することができます。そのときに、ホールやキッチンの様子に注意を払うようにしましょう。個人的に注目するべき点は
- キッチンの人は手袋をしているか
- ホールとキッチンは完全に分担されているか
- 洗う必要のある食器の数は多いか
- 食器洗浄器は構えられているか
- お客さんの入りはどうか
- ホールの人たちに余裕は感じられるか
です。かなり多いですが、それぞれ肌の弱い人にとっては大事な情報です。
ステップ2:アルバイト面接で聞いてみる
ステップ1で自分でも肌のケアをしながら働けそうだな、と感じたら次は面接です。
ここで、ステップ1で感じた店内の様子を確実なものにしましょう。
アルバイト面接は就職活動でもないのでカジュアルにどんどん質問しましょう。肌が弱く食器洗いなどはあまりできないが、働く意欲はあることを伝えた上で、手袋の使用や、手を保湿するほど時間に余裕はあるかなどについて確認しましょう。
ステップ3:バイトを始めたら周りに伝える
これは仕方ないことなのですが、面接で確認していてもバイトが始まると誰もあなたの肌が弱いことを認識していないことが多いです。
実際、私も現在のラーメン屋でバイトを始めたとき、アトピーということを伝えていたのに、「食器洗いして」「手袋無い」と言われ、先に全員(アルバイト含む)に伝える必要性を感じました。
もちろん、肌が弱いという理由でなんでもサボっていいわけではありません。肌のケアをしたり手袋を使用するのは自分の責任です。
その分しっかり働く意欲を見せた上で、周囲に肌が弱いということを分かってもらいましょう。
ステップ4:エプロンに保湿剤や軟膏を入れる
飲食店だとエプロンをすることが多いですよね。その時に、小さい保湿剤や傷口に塗ることができる軟膏を持ち歩くようにしましょう。
仮に、すごく忙しくなった時、さっと保湿できるかできないかは、痒みに大きな影響を与えます。私は状態がよくない時だけエプロンに両方忍ばせて時間があれば保湿するように心がけています。
まとめ
ここで、紹介したポイントをまとめてみます。アトピー持ち大学生が飲食店バイトを辞めるべき理由は
- アルコール消毒が肌の水分を奪う
- 洗剤に含まれる界面活性剤が皮脂を奪う
- 飲食店は刺激物が多く肌に良くない
です。そして、それでももし私みたいに飲食店でバイトをしたい!という人は次のステップを踏みましょう。
- お店に入って店内の様子をチェックする
- 面接で食器洗いや忙しさについて質問し確認する
- バイト初日に周囲の人に肌が弱いことを伝える
- エプロンに保湿剤や軟膏を入れ、持ち歩く
だいたい大学生になり20歳を過ぎてくるとアトピーの病状は落ち着いてくることが多いです。私も21歳を過ぎたあたりからほとんどアトピーと思われないくらい、症状はおさまっています。
ただ、大学一年生から三年生にかけてはまだまだ病状が落ち着くこともなく辛いかと思います。しっかりお店を見極めるか、辞めるかなどの対策をしましょう。