TOEICで高得点を取りたいならTOEFLを勉強しよう
TOEICが700点前後で停滞している人って意外と多いのではないでしょうか?700点というともう十分に褒められるくらいの英語力は身についています。しかし、なかなかある程度英語力がついてしまうとそこからさらに伸ばすのは難しいですよね。
そこで、この記事で私がおすすめするTOEICスコアアップ手段はTOEFLを勉強することです!
私自身、TOEICを受験する際にとても役に立ったのでこの記事で詳しく書いていきます!
TOEICとTOEFLの違いは?
今までずっとTOEICに向けて勉強をしてきたという方はTOEFLという名前に聞き覚えがないかもしれません。。逆に留学を目指していて、それと一緒にTOEICも勉強しているという学生の方はTOEFLのことを既に知っているかもしれません。ここでは、この二つの試験の違いをみていきます。
TOEICはビジネス英語
TOEICは「国際コミュニケーション英語能力テスト」の略称です。その名前の中にビジネスという単語は出てきません。しかし、日本でTOEICの運営を行なっている組織の名前は「IIBC国際ビジネスコミュニケーション協会」です。
つまり、TOEICは就職活動で有利になりたい学生やキャリアアップを目指す会社員の方のためのビジネス英語のテストなのです。
TOEFLはアカデミック英語
一方、TOEFLは英語圏にある大学への留学、研究を目指す学生を対象としたテストです。なので、テスト全体を通して使われる単語はTOEICのようなビジネスチックなものよりアカデミックな単語が多くなっています。
TOEICとTOEFLの基本的な違い
では、試験時間や受験料、それぞれどのような違いがあるのかここで簡単に確認しましょう。
- リスニング45分間、リーディング75分間の構成
- リスニング100問、リーディング100問
- マークシート方式
- スコアは10−990点
- 受験料は5725円
- リーディング60−80分、リスニング60−90分、スピーキング20分、ライティング50分
- リーディング問題数3−4パッセージ、リスニング問題数講義4−6題、スピーキング問題数計8問、ライティング問題数計2問
- コンピュータ上で受験
- 受験料は$235(約25000円)
このようにしてみてみるとTOEFLの方がいかに難易度が高いかわかりますね。ちなみに、今回の記事でTOEFLの勉強自体はおすすめしますが、テストはめちゃめちゃ長くてしかも高額なので必ずしも受けなくても大丈夫です(笑)。
TOEFLをおすすめする理由
私が初めてTOEICを受験した時、点数は875点でした。しかも、実はその時TOEICの勉強をしたことは一切なく、なんの準備もせずにテストに臨んでいました。
留学中で英語を日常的に使っていたというのは大きいと思いますが、ビジネス英語を狙って勉強したことなくメインでしていた勉強といえばアカデミック英語を使うTOEFLだけでした。なのでここから、私がなぜTOEFLの勉強がTOEICに役立つのか私なりに思う理由を説明していきます。
おすすめ理由1:TOEFLのリーディングは時間がない
TOEFLのリーディングってとてつもなく時間がないんです。リーディングやリスニングを比較してみると分かりますが圧倒的に文量が多いんですよね。
TOEICのリーディングで出てくる長文は大体ひとつ400語に到達しないくらいの長さです。一方、TOEFLで出てくるリーディングはひとつ700語前後あります。ほぼ倍近くの長さがあるのです。
もちろんその文試験時間も長くなりますが、感覚的にはTOEFLの方が時間は半分くらい短く感じます。その分、TOEFLのリーディングを練習することでTOEICで時間が余るくらい読むスピードが早くなります。
「TOEICはビジネス英語でTOEFLはアカデミック英語だからそもそも単語が違うんじゃないの」という声が聞こえてきそうですが、TOEFLの方が圧倒的に難易度が高いのでTOEICの語彙はTOEFLを勉強する過程で自然と身につくと思います。それが、私がTOEICの勉強をせずにいきなり高得点が取れた理由だと考えています。
おすすめ理由2:TOEFLのリスニングは有り得ないくらい長い
私は大学2年生になったころにTOEFLの勉強を始めました。それまではTOEICも受験したことがなく、持っていた英語資格といえば高校生の時にとった英検2級くらいでした。
TOEICも英検2級もリスニングといえば一番長いものでも40秒から1分程度です。それに対してTOEFLのリスニングは数分です。長いものは10分近くあります。長すぎます。
初めてTOEFLのリスニングを聞いた時「長すぎだろ!」と2分くらいで理解できなさすぎて聞くのをやめたことを今でも覚えています(笑)。しかし、苦しみつつもリスニングの勉強を続けたことで1分くらいは楽々集中して理解できる能力がついたと思います。
とりあえず、前述のリーディングとリスニングだけでTOEICの二つはカバーできますね。正直、時間がないという人はスピーキングとライティングはやらなくてもTOEICに楽々対応できる英語力はこれだけで身につくと思います。
おすすめ理由3:TOEFLはアウトプットができる
最近は、TOEICにもスピーキングとライティングがついた形式のものが出てきましたがそんなに普及はしていませんね。TOEFLだと必ずスピーキングとライティングの試験があります。
リーディングとリスニングで疲れ切った後に1時間近いアウトプット試験はすごくしんどいです。しかし、スピーキングやライティングで実際に自分が学んだ知識を使うことでより文法や単語が身につき、結果的にリスニング、リーディング能力の向上に結びつきます。
TOEFLスピーキングの最初の問題はかなりベーシックなのでここで少しだけ問題を載せておきます。準備時間は15秒、回答時間は45秒です。パッと答えられるかぜひ試してみてください。
- Do you agree or disagree with the statement that female and male university students should have separate residence halls?
- Some students think it is good to choose the future career before entering the university. Others think it is good to take a few university classes before choosing the future career. Which one do you prefer?
- What would you suggest to somebody if he was planning to come to your country to study abroad? Give details and examples to support your response.
TOEFLの問題にチャレンジできるサイト
ここまで読んでいただいてTOEICのためにTOEFLの勉強をしてみよう、という気持ちになった方のために少しだけ無料でTOEFLの練習ができるウェブサイト、動画を紹介しておきます。
リーディング
リスニング
スピーキング
ライティング
まとめ
TOEFLは英語学習者にとって一番難しい英語のテストと言われています。TOEIC満点の人でもそれなりに苦戦すると思うし、私もTOEFLに関してはわからないことだらけです。
しかし、だからこそあえてTOEICから寄り道してTOEFLの勉強をしてみることに意味があると思っています!3ヶ月間くらいきっちりとTOEFLの勉強をした後にTOEICを解いてみると「めっちゃ簡単じゃんTOEIC!」と感じるはずです。保証します。
それでは、頑張ってください!